「うつ病がよくわかる本」が売れています。

 前回のブログで、お知らせした「うつ病がよくわかる本」が順調に売れています。読売新聞のイチメンの広告に載ってせいもあって、一時、アマゾンでも売れあげランキングが一桁になりました。勝っていただいた人には、感謝しています。

 とにかく、うつ病は、しっかりした治療をすれば、ほぼ絶対に治る病です。しかし、意外と、多くの精神科のクリニックばかりではなく、大学病院の精神科でも、薬物療法が主体で、精神療法がしっかりなされていることは少ないのです。

 うつ病は、躁うつ病(双極性障害)とことなり、心理的なストレスや、負荷の加重がきっかけにらなることが多く、特に、役割の負担が多くなると発病することが圧倒的に多いのです。
 例えば、子供を育てているときに、お姑さんの介護が始まって、すべてを自分でしなくてはならないとか、会社の経営のひっ迫で、マンパワーを減らされて、そのしわ寄せをすべて引き受けたりなどしていると、ある段階で、燃え尽きるようにうつ病が発病します。

 また、うつ病にかかりやすい人は、なんでも自分で抱え込みやすく、また、責任感を強く持っているために、無理をしてうつ病に倒れるという生き方をしている方が多いのです。このあたりの自分のいきかたの弱点も改善することが再発の予防には必要です。

 新型うつ病(現代型うつ病)にかかる方は、学生時代は、それなりに元気で過ごしていますが、壁にぶつかると弱いという弱点を持っていることが多いようです。初めての挫折に困り果てているケースも少なくありません。しかし、彼らの気持ちを大切にしつつ、彼らの長所が生きるような働かせ方をすると元気になることが多いのです。

 かなり大変なのは、女性です。現代の女性は、昔のように、主婦だけ、母親だけをやっていることが許されません。また、職場での緊張に耐え切れない人は、昔は、家庭の中に生きていればよかったのですが、それなりに就職して、その緊張感や対人関係でボロボロになってしまう子が多いようです。

 食べるものに困る時代ではないのですが、変化の多い社会で、多様な役割を果たさなくてはならない状況に弱い方がなりやすいとも言えます。そういう意味では、現代的な状況を生きにくい方がなりやすいとも言えるでしょう。