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<<   作成日時 : 2016/02/12 12:57   >>

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 1月の後半から、臨床を再開しました。私の仕事は頭を使うのですが、スポーツと同様、実践を繰り返す中で、少しづつ、以前の機能に戻りつつあるなと感じています。

休んでいる間に、気になっていた論文や著書をかなり読みまくりました。特に、専門としてこなかった発達障害や、新薬の報告などについて勉強しなおしたのです。すると、これまで、見過ごしていた側面にいくつか気付くようになったのです。特に、発達障害傾向のある患者さんの多いことに驚いています。子どもに限らず発達障害を抱える患者さんが増えていることは、すべての臨床家の共通した思いでしょう。それを改めて実感しています。
 発達障害については遺伝要因が高いとされています。確かに、付き添われてくる親御さんのどちらか(両方ということもありますが)が発達障害的な傾向を持たれていることが多いのも事実です。しかし、これほどの増加は遺伝要因だけは説明つきません。

 高齢の父親から生まれると発達障害になりやすいという報告もあり、そういう意味では、晩婚化が関与しているかもしれません。しかし、私は、核家族化や一人っ子・ふたりっ子などの少数で育てられることが関係しているように思います。今や、五人以上の世帯はもちろんのこと、四人世帯も激減し、70%以上が三人以下の世帯なのです。子どもが群れの中で育てられることがなくなったのです。生まれてすぐに群れで育てられれば、生きるためには、人の心を読むことが何よりも大切になります。おやつを手に入れるには兄が味方であることが必要だとか、自分主導で遊びたいと思えば、弟や妹とも仲良くする必要があります。

 もともと、人間は猿のように群れで生きるように進化してきました。その群れ社会が家庭からも地域からもなくなったのです。そのため、幼児期は親との関係性だけが人間関係となります。多様な対人関係が失われます。群れの空気を読むことも学習されません。 今、日本は、群れとしての生き方から、個別化した生き方へ変わりつつあるのかもしれません。その一つの表れが発達障害的な若者の増加のような気がします。
いじめ問題も、群れ方を知らぬ子供たちの悲劇ともいえましょう。結婚したがらない若者、恋愛も面倒くさいと感ずる若者たちの増加も、その一つの表れだと思われます。このような意識の変化を考えないで、出生率の増加を目指している安倍政権の政策は空回りするでしょう。

 そして、群れを失った空隙をメディアが埋めつつあるような気がしてなりません。もちろん、肌で触れあうようにコミュニケーションや、群れの盛り上がりはカバーしようもありませんが…。
 そういう意味では、孤独感を抱かない孤立した時代になりつつようです。このような世界が進んでいくと、どのような未来が待ち受けているのかと不安にもなるのですが、人間には、あるいは生命には、本当に生きるために必須な側面は、どこかで復活させようとする動きが現れることが多いのも事実です。それを期待しています。

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